先日、徳島大学「とくしまビジネスリスキリングスクール2026」の特別講座にて、株式会社ジェイテクト徳島工場様へベンチマーク視察に伺いました。
「とくしまビジネスリスキリングスクール」は、リカレント教育・リスキリングの推進を通じて、次世代リーダーのステップアップを支援する徳島大学の取り組みです。人材育成やDXなど、現場で役立つ実践的な講座が展開されています。
▶ 徳島大学「とくしまビジネスリスキリングスクール2026」について
人気講座のため倍率も高く、落選された方もいたという非常に貴重な機会。
普段はなかなか立ち入ることのできない工場内の見学に加え、濃密なグループワークまで実施していただき、大学の講座ならではの深い学びを得ることができました。
実際に現場を拝見する中で特に印象的だったのが、「仕組み」と「人材育成」が別々ではなく、連動して機能していることです。
現場で印象に残った3つの取り組み
今回の視察では、組織づくりや人材育成を考えるうえで、多くの気づきがありました。
なかでも特に印象に残ったのが、次の3つです。
1.徹底されたペーパーレスとDX化
工場内では紙がほとんどなく、改善に向けた「見える化」が仕組みとして完全に定着していました。
単にデジタルツールや最新設備を導入するだけでは、DXは現場に根づきません。
それらを日々の業務や改善につなげ、現場で活用される仕組みとして定着させていくこと。
実際の現場を拝見したことで、DXを推進するうえでの大切な視点を改めて感じました。
2.あえて若手を前に出す機会創出
工場内の説明を担当されていたのは、若手社員の皆さんでした。
若手社員に「人前で説明する」「自分の言葉で伝える」というアウトプットの場を意図的につくり、活躍を後押しする風土があります。
人材育成というと、研修や教育の機会を「与える」ことに目が向きがちです。
しかし、実際に役割を任せ、アウトプットする機会をつくることも、人が育つための大切な経験になります。
若手社員が主体的に活躍できる場を、日常の仕事の中にどうつくっていくか。
人材育成を考えるうえでも、非常に印象に残る取り組みでした。
3.部署の垣根を越えた横断ワーキンググループ
もう一つ印象的だったのが、部署の垣根を越えた横断ワーキンググループの存在です。
現場から出てくる改善案や要望を柔軟に取り入れる動線がつくられていました。
組織が大きくなるほど、部署ごとに役割や情報が分かれ、現場の声が届きにくくなることがあります。
だからこそ、部署を越えて意見を交わし、現場から生まれた気づきを改善につなげていく仕組みがあることは、組織全体の成長にとって重要だと感じます。
DXを動かすのは「人」と「風土」
今回の視察を通して改めて感じたのは、単に「最新設備を入れてDX化する」のではなく、それを動かす「人の意識」や「若手が育つ仕組み」までがセットで機能していることでした。
どれほど優れた仕組みや設備があっても、それを活用する人がいなければ、十分な力を発揮することはできません。
一方で、人の意欲だけに頼っていても、改善を継続していくことは難しいものです。
仕組みと風土、どちらが欠けても現場の向上はあり得ない。
そのことを改めて実感した1日となりました。
株式会社ジェイテクト徳島工場の皆様、丁寧にご案内いただき、本当にありがとうございました。
自社の組織づくりを振り返る
皆様の組織や現場では、
「若手が主体的にアウトプットできる機会」を、どのようにつくっていますか?
そして、
「部署を越えて意見を吸い上げ、改善につなげる仕組み」はありますか?
DXや業務改善を考えるとき、設備やツールだけではなく、それを動かす「人」と「組織の風土」にも目を向ける。
今回の視察は、これからの組織づくり、人材育成について改めて考える貴重な機会となりました。
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