香川県の株式会社サンテック様へ、会社見学に伺いました。
株式会社サンテック様は、世界視点と地域密着を両立する「グローカル(グローバル×ローカル)」な経営を体現されている企業です。
実際に現場を拝見し、
「香川県に、こんなグローカルな企業があったなんて……!」
と、圧倒される体験となりました。
経営者やリーダー、人材育成に携わる皆様と共有したい「これからの組織と人間性のあり方」について、多くの学びをいただきました。
「働きやすさ」の壁にぶつかる現場
現在、多くの企業で、以下のような課題が聞かれます。
- DEI(多様性・公平性・包摂性)の必要性を理解しつつも、具体策が見えない
- 「女性活躍推進」という記号的な枠組みだけでは、現場の多様なニーズに対応しきれていない
- 多国籍・多様な背景を持つ社員が、持てる力を最大限発揮できる環境が整っていない
言葉や制度だけが一人歩きし「どう運用すればよいのか」に頭を悩ませている人事担当者様や経営者様も多いのではないでしょうか。
サンテック様の現場には、その問いに対する明確な答えとなる仕組みがあふれていました。

制度ではなく「文化」として息づく工夫
特に印象的だったのが、次のような取り組みです。
多言語でのウェルカム表示
訪れる人・働く人すべてを温かく迎える文化が、目に見える形で表現されています。

管理栄養士&シェフを正規雇用した社員食堂
全社員の健康を本気で支える食環境が整えられています。

礼拝室の設置
イスラム教徒の社員が安心して働けるよう、宗教や文化の違いにも深く配慮されています。
社内託児施設
見学した8月31日には、夏休み中の小学生が元気に過ごしていました。社員だけではなく、「家族ごと支える」という姿勢が形になっています。

サンテック様が掲げるスローガンは、
「All for the family」

性別・国籍・ライフステージを問わず、誰もが同じ条件で挑戦できる環境が、単なる「手続き」や「パフォーマンス」としてではなく、企業全体の文化・思想として根付いていました。
人間学の視点から紐解く「DEI」と「All for the family」
東洋的な人間学・人間性の視点からこの取り組みを捉え直すと、非常に重要な本質が見えてきます。
人は誰しも、環境や文化的背景、あるいは家族という存在と切り離して「労働力」としてのみ生きることはできません。
従来の「女性活躍」や「ダイバーシティ」といった取り組みが時に形骸化してしまうのは、人間を「属性(性別や国籍など)」の分類として捉え、表面的な制度対応に終始してしまうからです。
しかし、サンテック様の実践にあるのは、
「一人の人間として、その背景や家族ごと本気で向き合う」
という姿勢です。
「社員とその家族」という根本的なつながりに光を当て、安心感(土壌)を提供する。
その安心感があって初めて、社員は自らの短所や課題を克服し、長所や強みを存分に発揮できるようになります。
「制度を整えるから人が集まる」のではなく、
「人間に対する深い尊厳と温かい眼差し(あり方)があるからこそ、生きた仕組みが生まれる」
これこそが、これからの時代に選ばれ続ける企業の真の姿ではないでしょうか。
DEIや働きやすい職場づくり、組織づくりを考えるうえでも、非常に学びの深い視察となりました。
株式会社サンテックの皆様、温かいご対応を本当にありがとうございました。
自社の「あり方」を振り返る
私たちが目指すべき組織の環境づくりとは、単に流行のキーワードを追いかけることではありません。
自社の施策は、働く人の「人間性」や「生活背景」に寄り添えているか?
制度の背景にある「思想」や「感謝の姿勢」が共有されているか?
人材育成や組織開発に関わる皆様とともに、こうした根本的な問いをこれからも探求してまいりたいと思います。
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